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妊娠時の治療について

妊娠を予定される前に主治医に相談しましょう。

血小板数が少ないと赤ちゃんだけでなく、母体も危険な状態になることがあります。このため妊娠中は、副腎皮質ステロイドや免疫グロブリン大量療法により、血小板数を3万/μL以上に保つようにします。妊婦へのトロンボポエチン受容体作動薬の安全性は確立していませんので、治療上どうしても必要な場合を除き投与すべきではありません。
自然分娩時に、血小板数5万/μL以上であれば、一般的に特別な処置は必要ないとされています。それ以下、あるいは出血傾向を示す場合には免疫グロブリン大量療法、血小板輸血、副腎皮質ステロイド療法などを血液内科医と産科医が相談の上、事前に行うことがあります。
なお、母親の抗血小板抗体は胎盤を通過して胎児へ移行し、新生児に一時的な血小板減少がみられることがあり、新生児の出血についても注意が必要です。新生児の脳内出血を避けるため、分娩時には鉗子(かんし)分娩や吸引分娩( いずれも特殊な器具を用いた分娩法)などを避けます。詳しくは、産科と小児科の先生と相談しましょう。

妊娠と血小板減少

全妊婦の約1割で血小板減少が認められますが、約7割の方の原因は妊娠性血小板減少症といわれるもので、ITPとは別です。分娩後には血小板数が自然に回復します。

宮川義隆ほか:臨床血液. 2014;55:934-947.

監修:埼玉医科大学病院
総合診療内科 教授/血栓止血センター長 宮川義隆

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